相談事例・Q&A

相続・納税

相続の時、残された親族が困らないようにしておきたいのですが、どのような準備が必要でしょうか。

不動産をいくつか所有していますが、面積や権利関係などあまり把握していません。相続が発生した時に妻や子どもが困らないようにしておきたいのですが、どうしたら良いでしょうか。

お客様の状況

  • ・所有不動産は20筆以上あり、使用用途は畑、アパート、駐車場など様々。
  • ・ご兄弟との共有名義の不動産やお客様単独名義の不動産などがあることは分かっているがきちんと把握していない。手元にある資料は「固定資産税課税台帳兼名寄帳」のみ。
  • ・相続人は奥様とお子様3人。

所有している不動産の状況を調査し、正確に把握。その調査結果を元に、相続税の納税対策や将来的な有効活用策などをご提案しました。

対策

  • 調査
  • 納税のための準備
  • 提案、フォローアドバイス
  • ステップ1

    調査(調査・現地測量・境界確認など)

    登記簿謄本や公図を取得し法務局や各種役所で調査を実施。全ての土地をメジャー等で測り、数量を把握。その結果、不動産の相続税評価額を算出すると約20億円、他の資産を考慮した概算相続税額が約8億円程度となることが判明しました。

  • ステップ2

    納税のための準備

    資産状況から、納税に不動産を充当しなければならないことが分かったため、いざというときにすぐ充当(売却等)できるよう準備に入ることにしました。
    境界がはっきりしない、あるいは公図上、公共の道路があるが、現況は道路になっていないなど相続時にトラブルになりそうな様々な不動産の問題を、ひとつひとつ整理し、解決することとしました。

  • ステップ3

    提案、フォローアドバイス

    納税の不安を解決することができたため、所有不動産に対する有効利用のシミュレーションなども行いましたが、現状でも十分収入があり、納税を第一に考え現状維持を最善策としてご提案しました。
    将来的には遺産分割を視野に入れなければ、争いになりかねないため、お客様の相続に対する思いを伺い、毎年変動する相続税評価額、相続税額を見直しながら、不動産の分割案やアパートの区分所有登記案を作成しながら、遺言書作成などのアドバイスを行っています。

担当者の声

相談をいただいてから数週間は、とにかくヒヤリング、現地へ足を運び測量、関係各所での調査、を繰り返し行いました。まずは、お客様にご自身の所有する不動産の内容を理解して頂くことが第一と考え、提示させて頂く資料は、なるべく分かりやすい書類作成をと心がけました。利用区分毎(畑、アパート、駐車場等)に色分けをし、評価額、共有者、問題となりそうな部分などを記入し、全体を俯瞰してみることができる地図をお渡しした時は「初めて自分の不動産を理解できた」と大変喜んでいただきました。

また、「あれこれ提案を受けたけど、現状維持が最善策と言われたことも内容に納得ができたのは初めて」とおっしゃっていただきました。今後のサポートの中でも、お客様を中心に、お客様に必要なことを当たり前のサービスとしてご提供していきたいと思います。

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